こんにちは。いなほと申します。
私は新卒から約5年、障がい福祉サービス業界で働いてきました。
介護職(生活支援員)・保育士の経験があります。
それぞれ対象は、ご高齢かつ身体障がいのある方・発達障がいのある未就学児や児童でした。
近年、高齢化や人手不足と、働き手の需要が高まっている福祉サービスの業界。
「働いてみたいけど、福祉は未経験。どんな風に相手に接したらいいの?」と感じている方もいるのではないでしょうか。
私も福祉を大学で専攻していなかったので数日~長期の実習経験がなく、アルバイト経験もなかったので、「未経験」状態で現場に入りました。不安でいっぱいでした。
実習といえば新卒採用向けのインターンシップくらいで、何日も同じ方と接する機会はありませんでした。
今回はそんなあなたへ向けて、介護職・保育士の利用者・児への接し方を紹介していきたいと思います。
私が働いてきた中で、「初心者の内に身に付けてほしい」と個人的に感じたポイントを4つにまとめてあります。ぜひご覧ください。
※あくまで、仕事中に私が教わったこと・周りの職員が実践していたことを参考に、個人的な視点でポイントをまとめています。
1.初心者向けポイント 4つ
早速、本題に入ります。
1.1プライバシーの確保
ポイント1つ目は「プライバシーの確保」です。
着替えやおトイレのサポートをする時、ドアやカーテン・パーテンション等を使用して、他の利用者・児から見られないようにしましょう。
「こんなの当たり前でしょ?」と感じる方もいるかもしれません。ただ、初心者として慣れない環境・仕事に携わるからこそ、当たり前のことを確実に行いましょう。
現場では、以下のように思いもよらないことでプライバシーの確保が難しいことがあります。
- 介護職…居室が個室ではなく、複数人の利用。
- 保育士…他の子どもが使用中のトイレのドアを開けようとする。
これは私の介護職時代の体験なのですが、看護師がトイレにて利用者対応後、カーテンを閉めずに急いで退室してしまったことがありました。
慌ただしい現場にいると、ついプライバシーがおろそかになってしまう恐れがあります。確実に行っていきましょう。
1.2目線を合わせる
ポイント2つ目は「目線を合わせる」です。
以下の例では、相手が介護職・保育士を見上げる状況となり、威圧感や圧迫感を感じてしまう恐れがあります。相手と目線を合わせて、会話しましょう。
- 介護職…車椅子を使用している方もいる。ベッドに横になっている方を介助する場面あり。
- 保育士…そもそも身長が低い。
私は現在保育士として働いていますが、床に座っていることがほとんどです。
子どもと一緒に遊ぶ時や、子どもが椅子に座ってお絵描きをしている時、自分が座らないと目線を合わせられません。 (座って、立っての繰り返しが結構いい運動になります…)
目線を合わせるのを意識していきましょう。
1.3相槌を打つ
ポイント3つ目は「相槌を打つ」です。
相手の話を聞く際、相槌を打ちましょう。
「うん、うん」「そうだったんですね」…といった応答もいいですし、「○○だったんですね」と話した内容を繰り返すのもいいです。
なぜ相槌が重要なのかと言うと、”相手を否定しない”ことに繋がるから。自分が誰かに話をして、シーンとされたら嫌ですよね?
私が介護職の頃、認知症のある方が、「○○(他の利用者名)にお金を盗られたんだ!」と被害妄想を話していることがありました。
それでも、否定も肯定もせず、本人が落ち着くまで相槌を打ちながら話を聞きました。※この話の聞き方を、介護職間の共通認識としていました。
相手の話に相槌を打って、安心感を得てもらい、距離を縮めましょう。
1.4都度声掛けをする
ポイント4つ目は「都度声掛けをする」です。
相手に触れる時や誘導する時、都度「○○しますよ」と声掛けをしましょう。
例えば、「靴を履きますよ」「〇〇(場所)に行きますよ」等。
私が介護職の頃、車椅子を使用している方が多い現場でした。お部屋やトイレまで車椅子を押したり、お着替えを手伝ったりする時声をかけまくっていました。※声を掛けるよう指導されていました。
声掛けもなく、いきなり身体に触られるのは抵抗ありますよね。健康診断を思い出してください。検査を受ける時、無言で器具を付けられたことはないはず。
介護・福祉の現場でも同様です。相手の身体に触れる場面が多いからこそ、声掛けを行うことで、相手に安心してもらいましょう。
2.まとめ
ここまで介護・保育の初心者向けポイントを4つ、見てきました。
1.プライバシーの確保
2.目線を合わせる
3.相槌を打つ
4.都度声掛けをする
4つに共通して言えることは、“相手の信頼を得る”ための行動ということです。
介護・保育の仕事は、自分も相手もお互いをよく知らない状態(=初対面)でスタートします。
初対面の相手に、自分の衣食住のサポートや保育指導等、「あなたに何でも任せた!」という人はいないでしょう。
現場に入ったら、まずポイント4つを実践することで、少しずつ信頼を獲得してください。
ここまで読んでいただきありがとうございました^^少しでもお役に立てましたら幸いです!