【繊細な人,共感しやすい人・HSP向け】 アドラー心理学の知識でもっと生きやすくする方法3選

メンタル

こんにちは、いなほです!

皆さんは、”アドラー心理学”を1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

私も聞いたことはあるのですが、具体的にどんな内容なのか知らなかったため、初心者向けの書籍を読んでみました。

実際読んでみて、自分を大切にする・いい意味で自分中心に人生を生きるヒントとなりうる考え方だと感じました。

そこで今回は、いわゆるHSPに当てはまる方、特に診断を受けていなくても繊細な・共感しやすく気疲れしやすいという方へ、アドラー心理学にちなんだアドバイスを書きたいと思います!

この記事で分かること
・「人は環境や過去ではなく、自分の目的や選択によって運命を創造していく」という考え方
・「目的論」「課題の分離」「自己否定の思い込み(ベイシック・ミステイクス)から抜け出す」といった発想が、HSPによくある悩みを解決させてくれるのでは。
 ⇒そのために、「目的に沿った行動」「境界線の意識」「思い込む自  
  分の自覚」を習慣化するといいのでは。

1.HSPとアドラー心理学の関係とは?

1.1.HSPとはーHSPが抱える「生きづらさ」の正体

HSP(Highly Sensitive Person)は、生まれつき感受性が高く、刺激に敏感に反応する気質を持つ人を指します。音や光、他人の感情に強く影響を受けやすいのが特徴といわれています。

そのため、HSPの人は「人の機嫌に振り回される」「小さな失敗を過剰に気にしてしまう」「常に疲れを感じやすい」といった生きづらさを抱えがちです。

1.2.アドラー心理学の基本原則とは?

アドラー心理学は、オーストリアの心理学者アルフレッド・アドラーが提唱した心理学です。

特徴的なのは、「人は環境や過去ではなく、自分の目的や選択によって運命を創造していく」という考え方です。

以下の5つが、その基本理論とされています。

  • 自己決定性:自分の人生を決めるのは自分自身
  • 目的論:行動の原因よりも目的・未来に注目する
  • 全体論:身体と心とは密接な繋がりがある
  • 認知論:人は自分の受け取りたいように(主観で)物事を見る
  • 対人関係論:人の行動・感情は、相手との関係に影響される

参考:『人生が大きく変わるアドラー心理学入門』P19|岩井俊憲

さらに、以下の2つが、人間が生きていく上で必要な技術・価値観とされています。

  • 勇気づけ:困難やリスクに立ち向かう力(勇気)を与えること⇒「勇気」があると、自分の能力を信じることができる
  • 共同体感覚:集団(家族・学級・職場など)の一員という感覚         ⇒「共同体感覚」があると、信頼・協力し合うことができる

これらは、HSPが感じる過剰な不安や負担を和らげるヒントになります。

1.3.なぜHSPにアドラー心理学が役立つのか

HSPは人一倍「他人の感情」を敏感に受け取ってしまいます

その結果、自分の気持ちより相手を優先してしまったり、過去の経験を何度も思い出して苦しんだりしがちです。

いなほ
いなほ

相手に気を遣いすぎる、些細なことが気になるなど、、 人によって困っちゃうことは様々ですよね。

アドラー心理学は「過去より未来に注目する」「目的のためなら感情をコントロールできる」というシンプルな思考法を通じて、HSPが抱える生きづらさを軽くしてくれるのです。

2.HSPが感じやすい悩みとアドラー心理学的な解決【理論編】

2.1.理論①過去の出来事にとらわれない「目的論」の考え方

HSPは過去の失敗やトラウマを何度も思い出し、自分を責めてしまう傾向があります。

アドラー心理学では「人は原因ではなく目的によって行動する」と考えます。つまり「過去にどうだったか」ではなく「これからどうしたいか」が大切なのです。

例えば「傷ついた経験があるから人間関係を避けている」ではなく、「安心を得たいから距離を取っている」と考えれば、未来に向けた行動を選択しやすくなります。

2.2.理論②人間関係の気疲れを「課題の分離」で軽くする

HSPは「嫌われたくない」「相手に迷惑をかけたくない」と思うあまり、相手の感情まで自分が背負い込んでしまいがちです。

アドラー心理学の「課題の分離」は、この状態を解消する考え方です。

「”相手の課題”には自分は踏み込まない」と切り分けることで、必要以上に自分や他人の感情に巻き込まれずに済みます。

いなほ
いなほ

もちろん、相手が”相手の課題”について相談してきたら、協力するのはアリです!

2.3.理論③自己否定の思い込み(ベイシック・ミステイクス)から抜け出す

HSPは「こんな自分ではダメだ」と自己否定に陥りやすいです。    アドラー心理学では「誰もが歪んだものの見方(個人の主観)をする」とされ、自己否定のような自分自身を生きにくくする思い込みを「ベイシック・ミステイクス」と呼んでいます。

自分で自分を傷つける思い込みをしそうになったら、他人の視点で自分を見てあげるようにしましょう。

この姿勢が、自分を責めすぎずに前に進む力を与えてくれます。

3.HSPが感じやすい悩みとアドラー心理学的な解決【実践編】

では、【理論編】で登場した3つの理論それぞれに対応する、実践的な行動を紹介していきます。

3.1.実践①「目的」に沿った行動

「目的論」に沿った実践方法です。

HSPは「人の顔色をうかがって疲れてしまう」と感じることもあるでしょう。そんなとき、「私は何のために顔色をうかがっているのだろう?」と問いかけてみてください。

  • 承認されたい?
  • 拒絶されるのが怖い?
  • 相手に不快な思いをさせたくない?

目的が見えたとき、「今の自分の行動は本当に望む結果につながっているか?」と見直すことができます。

そして少しずつ、「自分を守るために断る」「意見を伝える」など、新しい行動選択ができるようになります。

3.2.実践②相手との距離感を保つ「境界線」の意識

「課題の分離」に沿った実践方法です。

HSPは相手の気持ちに深く入り込みすぎて、自分を犠牲にしてしまうことがあります。

境界線を意識し、「相手の感情は相手の課題」と線を引きましょう。

もちろん配慮や優しさを持つことは大切ですが、「相手の機嫌=自分の責任」という思い込みから自由になることで、心がぐっと軽くなります。 健全な距離感を保ちやすくなります。

3.3.実践③「思い込む自分」を自覚する

「ベイシック・ミステイクスから抜け出す」に沿った実践方法です。

HSPの人は、小さな失敗にも強い罪悪感を感じたり、「完璧にこなさなければ」と自分を追い込んだりしやすい傾向があります。

そんなときは、心に浮かんだ思い込みに対して、

「これは本当にそうだろうか?」「また思い込んでしまっている」と自分を外側から認識しましょう

多くの思い込みは、過去の経験や周囲の言葉によって無意識に刷り込まれたものです。そんな自分に気付くことによって、自分を大切にする価値観を選べるはずです。

4.まとめーHSPがアドラー心理学を取り入れることで、生きづらさを和らげられる

この記事で分かること
・「人は環境や過去ではなく、自分の目的や選択によって運命を創造していく」という考え方
・「目的論」「課題の分離」「自己否定の思い込み(ベイシック・ミステイクス)から抜け出す」といった発想が、HSPによくある悩みを解決させてくれるのでは。
 ⇒そのために、「目的に沿った行動」「境界線の意識」「思い込む自  
  分の自覚」を習慣化するといいのでは。

今回はアドラー心理学にちなんだ、HSP向けの生き方のヒントを提案してみました。

HSPは繊細であるがゆえに、人間関係や日常生活で疲れやすく、自己否定にも陥りがちです。

しかし、アドラー心理学を取り入れることで、不要な負担を手放し、自分らしく生きる道が開けるのではないでしょうか。

大切なのは「過去や他人に縛られず、自分のよりよい未来に意識を向ける」こと。小さな実践を積み重ねることで、生きづらさを少しずつ和らげていきましょう。

ここまで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立てましたら幸いです^^

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